将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負が5月29日、茨城県古河市の「ホテル山水」で第5局1日目の対局を行い、手番の永瀬九段が67手目を封じて指し掛けとした。あす30日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井名人の3勝1敗で迎えた5局。シリーズは佳境に突入しており、藤井名人が本局で決着をつけるか、前局に勝利した永瀬九段が踏ん張るのか大きな注目が集まっている。
注目の一戦は、角換わりの出だしから後手の藤井名人が右玉を志向。繊細で複雑な序盤戦から、永瀬九段が仕掛けて戦いが始まった。しかし、じりじりと互いの構想を探り合う展開から、千日手模様の進行に。先手番の永瀬九段は打開の道を模索しており、どのような展開となるのか多くのファンが見守ることとなった。ABEMAで解説を務めた渡辺和史七段(30)は、「先手は千日手を打開しきるのは簡単ではない」とコメント。2日目に千日手指し直しとなる可能性を示唆していた。
2局連続封じ手となるか…両者の残りの持ち時間をチェック




