その活動は広がっていく。1986年、節子さんはカナダの高校生を「平和大使」として
広島に連れていった。
「カナダに帰国したら、さまざまな高校や団体、特に平和関連の団体などにも訪ねて、今回の広島での経験はカナダに帰ってからいろんな人に伝えるつもりです」(カレン・グッドフェローさん 当時高校2年17歳)
「平和大使」として広島を訪れたカレンさん。今は、小学校の先生として、原爆のこと、そして節子さんの話をしている。「私たちは帰国後に全校生徒で手紙や折り鶴を作って、カナダのマルニーニ首相(当時)に佐々木禎子さんの本と一緒に渡しました。節子さんの存在は間違いなく私の生き方に影響を与えてくれました。彼女は原爆によって苦しめられましたが、沈黙することなく声を上げて自らの経験を話し、人生をかけて平和のために活動しています。その姿から、私の生徒たちには声を上げることの大切さを伝えています」(カレンさん 55歳)
平和に向けた節子さんの取り組み
