「途中までは予定ではあった」という永瀬九段だが、ABEMAの「SHOGI AI」は美しい曲線を描いて勝利へ。中継で解説を務めた飯島栄治八段(45)も「この一局は間違いなく永瀬九段を称賛するべき。『駒を絶対に引かないぞ』という執念が一局を通して表れていた」と絶賛していた。
飯島八段がポイントに挙げたのは、終盤で永瀬九段が後手の飛車を取りに歩を打った一手だ。「受けの手ではなく攻め込んでいる。受けながら相手の駒を削って自玉を安全にしている。受け一方の手を指していないというのが、力を出し切るぞという気持ちが表れていたと思う」と印象を語った。
この一局は永瀬九段の代名詞でもある『負けない将棋』ではなく『勝ちに行く将棋』だったとし、「新バージョンの“永瀬流・負けない将棋”だったと思う」と永瀬九段の進化に脱帽した様子。3連敗からの連勝で「かなり流れが変わりつつある。面白いシリーズになったと思う」とまだまだ激戦が続くであろうシリーズのゆくえに胸を躍らせていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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