チーム数の増加と試合数の増加は大きな変化です。細かい規定の変更よりもこの変化の方が大きい。単純に倍率として厳しくなりましたね。ただ試合数が増えたことで実力差がより出やすくなったので、実力通りの結果になりやすく、不利な変更ではないと思います。スケジュールは厳しくなりましたが、出番が週2〜4回程度で、そのうち自分が打つのは半分くらいなので、それほど過酷ではないです。週に5試合も6試合も行うプロ野球と比べれば、まだまだゆるいですね。
―ファンは小林剛の活躍をもう1回見たいと思っている。
それは僕も期待しています(笑)。3年間負け続けているので、もう「過去の人」みたいに思われている部分もある。そうではないことを見せなければいけないと思っています。ただ僕自身は最近勝っているかどうかを気にしないタイプですが、Mリーグの通算だけで判断するのではなく、Mトーナメント(2年連続ファイナル進出、うち優勝1回)も生涯成績に入れてほしいですね。
小林は個人戦では強いと言われますが、Mリーグでも個人戦でもやることは同じです。チーム戦で打ち方が変わる人は最適な一打を分かっていない人だと思うので、僕はどちらも同じ打ち方をしています。
―チーム力は年々上がっていると感じるか。
個々の力は上がっていると思いますが、Mリーグ全体も麻雀が強くなっていると感じます。以前は個性で許されていた打ち筋も、「これはさすがに損ではないか」という認識が7年間で広まってきました。渡辺太(赤坂ドリブンズ・最高位戦)さんや鈴木大介(BEASTX・連盟)さんが攻撃的であることについては、僕は真似する必要はないと思いますし、流行に乗る必要もない。
最近「あの人は勝っているから」という理由で影響を受ける人もいますが、僕はそうではなく、一人一人の麻雀に対応していきます。新しい選手の対策もしなければいけませんが、彼らも1年で大きく変わると思います。誰がどんな麻雀で、どう変わっていくのかはまだ全員を把握していませんが、新加入の選手はとりあえず見ておくつもりです。
新Mリーガー、注目選手は?



