一方、佐々木八段は2010年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:3期)、順位戦A級(A級:3期)。棋戦優勝は若手棋戦の加古川青流戦と、NHK杯の合計2回。研究家としての一面も持ち、自身が創案した「横歩取り勇気流」が2017年度将棋大賞の升田幸三賞に輝いた。前期の竜王戦でタイトル初挑戦を決めると、第4局まで一進一退の星の取り合いを演じ躍進。結果は2勝4敗で敗退となったが、多くのファンを沸かせた。今期は1組2位で決勝トーナメントに参戦。永瀬拓矢九段(33)ら強豪を破り2期連続で挑戦権を獲得。今期こそ初のタイトル獲得に期待が寄せられている。
両者の公式戦対戦は全14局で、藤井竜王の10勝4敗。佐々木八段が勝利した4局は、藤井竜王のデビュー以来の30連勝を止めた2017年度の第30期竜王戦決勝トーナメント2回戦と、2024年のNHK杯決勝。さらに、前期の竜王戦第2・4局でも藤井竜王から「完敗だった」とのコメントがあった通り、いずれも勝負所で“一発”を入れてきた実績がある。
2期連続で激突することとなった両者だが、今期はどのような熱戦を繰り広げるのか。期待は高まるばかりだ。持ち時間は各8時間の2日制。振り駒の結果、先手は藤井竜王に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





