【写真・画像】止まった懐中時計、黒焦げの三輪車… 被爆遺品のレプリカに託された“被爆者の伝言” 1枚目
【映像】レプリカ職人が涙した…2歳で亡くなった男の子の遺品(実際の映像)
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8時15分で止まった懐中時計

【映像】レプリカ職人が涙した…2歳で亡くなった男の子の遺品(実際の映像)

 全国の被爆者の平均年齢は今年86歳を超え、初めて10万人を下回った。原爆の恐ろしさを直に伝えてきた被爆者による「証言」の機会が減りつつある今、被爆者が残した「遺品」の重要性が高まっている。

 そんな被爆遺品の一部には“レプリカ”が存在した。“本物”と同じように資料館の収蔵庫で大切に保管されているが、館内で日の目を浴びることはない。なぜレプリカが作られるようになったのか。製作過程を取材すると、資料に残された被爆者の伝言ともいえるメッセージが見えてきた。“レプリカ”という存在から、被爆80年の現状と「伝承のカタチ」に迫った。

原爆資料館に展示される「被爆遺品」
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