この日は、竜王戦解説の聞き手を務めた伊藤四段は、対局を振り返り、「（トーナメントの）山を見ていなかったのですが、こういうことでもないと対局できる方ではないので『太地先生なんだ～！』とめちゃくちゃ嬉しかったんです」とコメント。しかし、「（勝利は）太地先生の方に見落としがあったみたいで、それに救われた形だったと思います。こういうことでもないと自分の名前を知っていただける機会がないので…。最近タイトル戦もなかなか出られないですし、厳しくなってきています」と表情を引き締める場面もあった。
解説を務めた増田康宏八段（27）も、「内容凄かったですね！見てましたが、受けに回っていたら逆転は生まれない。攻められている中で強気に反撃に出て、華麗に寄せられましたね」と絶賛。すると、伊藤女流四段は驚いた顔で「増田先生は辛口のイメージがあるから褒められるとビックリしちゃう（笑）」といい、照れ笑いを浮かべていた。
公式戦で女流棋士がA級に在籍している棋士に勝利した例は、2003年NHK杯本戦2回戦の中井広恵女流三冠、2013年の王位戦予選2回戦の甲斐智美女流王位に続く3例目の快挙となる。
伊藤女流四段の笑顔に、ファンも大興奮。ABEMAの視聴者からは「さえちゃんかっこよかったよ」「そうそう強気がよかった」「偶然の勝ちじゃなく攻めを受けきってからの寄せが見事だった」「リーグ入りしてほしい」「応援してるよーーーさえちゃん！」「さえちゃんならいけるよ！」「あれは感動した」と称賛と激励のコメントが多数押し寄せていた。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
