
増田八段は当時の対局を振り返り、「佐々木八段の忠告を聞かなかったことも含めて、後悔しています。強そうだということを知っていれば、指し方を変えていたかも。僕は後手番だったのですが、上手くやれば千日手になる将棋だったんです。でも、『打開しても勝てるでしょ』とという気持ちでいたんです。それが甘かったです」とコメント。炎の七番勝負は第2局の永瀬拓矢六段(当時)が意地の1勝を飾ったものの、藤井四段は羽生三冠を含む6人の棋士を次々になぎ倒し、“伝説の始まり”をまざまざと見せつける結果となった。
以降、藤井四段は公式戦のデビューから白星を積み重ね、歴代単独1位となる連勝記録29を樹立。不思議な巡り合わせから29連勝目が増田八段、30戦目で佐々木八段がストッパーになったことにも触れ、「佐々木さんは連勝を止めた男ですが、僕は藤井さんの連勝を作った男になってしまいました」と自虐的に振り返っていた。
増田八段の貴重なエピソードに、ファンも興味津々。「面白いエピ」「オモロいなぁ」「実際ほかの棋士も楽勝だと思って臨んだと思うよ」「増田先生正直すぎて好き」「こういう裏話をカッコつけずに言うまっすー好き」など多数の反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




