将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋聖、棋王、王将、23)と同学年の挑戦者・伊藤匠叡王(23)が激突する第73期王座戦五番勝負は10月28日、山梨県甲府市の「常磐ホテル」で第5局の対局が行われている。勝者がタイトルを手にする大一番は、夕食休憩を経て夜戦へ突入。激しい展開から目が離せない。
藤井王座の3連覇達成か、伊藤叡王が二冠目を手にするのか。同学年のタイトルホルダー同士が激突している注目のシリーズは、互いに2勝2敗のタイで最終決戦へ。本局の勝者が王座のタイトルを手にするという大一番を迎えている。
振り駒で先手番になった伊藤叡王は、運命の一局で相掛かりを志向。工夫を凝らした駒組みに対し、藤井王座は積極的な姿勢を見せた。高難度な中盤戦でも果敢に攻勢を貫く藤井王座だったが、意表の桂成りを見せるなど意表の組み立てを披露。その構想力に大きな注目が集まっている。
ABEMAの「SHOGI AI」はわずかに挑戦者・伊藤叡王側に傾きを見せているものの、夕食休憩時点で形勢に大きな差はない。解説を務める松尾歩八段(45)も「激しい変化が常に潜んでいるが、均衡が崩れていないのはさすが。際どい勝負が続いていくと思う」と印象を語っていた。
藤井王座、伊藤叡王の夕食メニュー




