犯行後の不可解な行動については、「犯人の動機や意図がわからない。柳刃包丁まで持って入ったから、殺害目的があった。その目的を達したら早く立ち去るのが、普通の殺人事件のパターンだ。それを現場に残ってアイスクリームを食べる等の行動についてはやはり不可解という一点だ」と語る。
浴槽に物を投げ込んだことには「何か目的があって物色した可能性もあるが、私の考えでは時間調整として犯行後長時間とどまったのではないか。すぐ立ち去るより、ある時間まで待つことも考えられる。私の思いとしてはこの犯人は『さらば日本』『さらばこの世』のどちらかではないか」と推測する。
「12月31日、翌日は元旦というタイミングで『自分は日本から離れるよ、だから日本の警察は俺に迫れない』との思いがあったとするならば、日本から離れるまでの時間調整、ということも考えられる。『さらばこの世』と自分の目的を達した後、命を絶つことも考えられる。しかし、そうした理由で犯行を犯す人間は、前段で似たような事件などの兆しがあってしかるべきで、終わった後も『犯行をやったよ、達したよ』と示してから、この世を去ると考えられる。4人を殺した人間が、自ら命を落とす感覚になるかというと、その可能性は低い。『さらば日本』の感覚で、長くとどまったと考えられるのではないか」
多くの遺留品や指紋が残されているのに未解決な理由とは
