多くの遺留品や指紋が残されているのに、未解決な理由について「当初の捜査は指紋があったため、『照合や収集をすれば、必ずこの事件は解決するだろう』という観点から、一つに集中的な捜査に入った。その結果、本来行うべき基本的な捜査が薄くなってしまった」と指摘する。

 また、土田氏は犯人は宮沢さん宅の状況を知っている人物ではないかとみている。「建物の状況からして、一般的に考えると、屋根は2つの尖りがあって分かれていて、外壁は隣の家と一緒に塗られている。普通に見ると一軒の建物に見える。玄関は2つに分かれているけれど、中の廊下で繋がっているのではないかと思われるような建物。みきおさんが1階でパソコンをしていたので、犯人はガラス窓を通して明かりがついていることを承知の上と。そういう中、なぜそこに入ったのか、どういう入り方をしたのか。断定的なことはわかっていない。犯人は十分家族の状況、建物の状況を承知した上で犯行に及んでいると推察している」。

 証拠に関しては「最初から犯人は手袋をせずに犯行に及んでいる。普通に考えれば、殺人と、その後の警察の捜査を考えると、証拠を残さないために手袋をする。最初から指紋を付けているということは、(警察が)迫りきれないという自信めいたものがあったのだろう」と考える。

 肝心の犯行目的については「動機が不明で、私自身もこういう犯行目的だ、動機だとは判断しかねている。日本人の犯行だとすると、ある程度は何らかの形で動機を絞れる。しかし仮に、外国の教育を受けた人間の犯行となれば、日本の文化や考え方とは異なる点も出てくるため、私自身も目的が絞りきれていない」と語った。

情報提供先
警視庁成城警察署 03-3482-0110

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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