■デフリンピックで“音”を届ける

デフリンピック応援ソング「CROSS ∞ OVER。」
拡大する

 2025年の年明け。正月はいつも家族と過ごしているさくらさん。両親は開催が近づくデフリンピックを楽しみにしていた。父・誠至さんは「デフリンピックでさくらがいろいろ活動できるように頑張ってください」と手話で伝える。

 デフリンピックとは、世界中から耳が聞こえないアスリートたちが集まる国際大会だ。2025年11月に日本で初めての開催となった。

 さくらさんにもデフリンピックに関する仕事が入ってきていた。ハンドサインが作る、デフリンピックを応援するミュージックビデオに、さくらさんも参加できることになったのだ。一緒に踊るのは聴覚に障害がある人たち。

 実は2年ほど前からデフリンピックの告知やイベントの様子をSNSに投稿して開催を楽しみにしてきた。

 そして2025年1月、ミュージックビデオが完成。聞こえる人、ろう者、CODAが一緒になって“音”を届ける。

 さくらさんは「本当だったら難聴者だったりろう者だったり、“当事者”が出るだけで私は十分だと思っていたんですけど、そこにCODAという存在を組み込んでもらえたのがすごいつながっている感じがあって」と語る。

 SHINGOさんは「さくらにこれからも頑張ってもらいたいなっていう個人的な思いものっかって、でもCODAの方々にすごい勇気を与えてくれると思うから一緒に。今回はマストで」と話す。

 「ろうの世界」と「聞こえる世界」の架け橋になりたい。その境界で葛藤しながら「CODAにできること」を探し続ける──。

(広島ホームテレビ制作 テレメンタリー『ろうの世界に“音”を!~CODA俳優として生きる~』より)

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(12枚)