■ 合格の後に訪れる「目的の空洞化」と自己肯定感の低下
塾の経営者、作家の鳥羽和久氏は、受験後遺症について、「合格後に、なぜ学ぶのかという目的が空洞化し、方向喪失が起きる。偏差値や順位、合否という尺度で自己価値を測る瞬間が身体化してしまい、常に試されているという緊張が続いてしまう。何もしていない時間を無駄と感じて焦ったり、成績の良し悪しがそのまま自分の価値であると極端な同一化に走ってしまう状態だ」。
こうした状態になりやすい子どもの傾向については「真面目な子はなりやすい。子どもは親の期待や愛に応えようとするため、評価してもらえるかどうかが行動の基準になってしまう」と指摘する。
■ 「東大生の大半は受験後遺症に苦しんでいる」
