内田氏と森川夕貴アナウンサー
【映像】結婚相手に「名字を変えたくない」と言われた…男女別の答え
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 高市総理は戸籍上の「旧氏の単記」案を打ち出し、今国会での法制化を検討している。改姓の不便を避ける「同氏婚」企画が注目される一方、結婚による改姓に対する意識調査では男性の5割が改姓を容認しながらも現状とのギャップがあることが明らかになった。ニュース番組『わたしとニュース』では、「同氏婚」の企画者や専門家の見解を交えつつ、旧姓使用の拡大の利便性と選択的夫婦別姓という本質的課題について深掘りした。

【映像】結婚相手に「名字を変えたくない」と言われた…男女別の答え

 結婚した後の名字をめぐっては、これまでは選択的夫婦別姓や旧姓の通称使用の拡大が議論されてきたが、高市総理は夫婦同姓を維持しつつ、公的書類で旧姓のみを記載できる「旧氏の単記」も可能とする基盤整備の検討を進めるよう、法務大臣らに指示したという。

 こうした中、5日に発表されたのが、選択的夫婦別姓が認められていない今の日本で、名字が変わることを気にせず結婚できる“同氏婚のススメ”だ。名字を変えられないのであれば、同じ名字同士で結婚しちゃえば?という、一般社団法人「あすには」のプロジェクトであり、今月末から、同じ名字の人だけを集める婚活パーティの開催や、全国の結婚相談所で、期間限定で希望者に同じ名字の相手を紹介するサービスなどが始まるという。

 “同氏婚のススメ”発案者である、コピーライター・プランナーとして活動する丸山優河氏は、自身が抱えていたモヤモヤから企画を立ち上げたと話す。

「僕自身が名字を変えることに抵抗があるなという気持ちがあったが、同時に相手の方に僕の名字をもし結婚するとした時に背負ってもらうのもなんだか嫌だなという気持ちがあった」(丸山氏、以下同)

 “同氏婚のススメ”の婚活パーティでは、「鈴木」や「佐藤」といった名字が入った企業が協力し、「鈴木」「佐藤」の飲み物やグッズが提供されるなど、遊び心のある仕掛けも用意されている。同じ名字同士の出会いを企業も一緒になって盛り上げる、なんとも楽しそうなイベントだが、この方法だからこそ伝えられる世の中の不合理があるという。

「同じ名字で集まろうという出会い方だと、やはり名字が多い方がどうしても有利になってしまったり参加者の人数がどうしても限定的になってしまったりすることがある。ある意味逆説的に、自由に名字を選べる権利をちゃんと日本の中で整えるためには、制度から選択的夫婦別姓を整えないといけない」

 “同氏婚のススメ”でもしないと、互いに名字を維持したまま結婚できない今の日本。そんな中で浮上した「旧姓の単記」案だが、丸山氏は改姓の不便に目を向けた動きは喜ばしいものの、不便の解消だけでは語れない大事なポイントがあると話す。

「アイデンティティーを重んじる価値観が広まった今の社会で、自分が名字を捨てるのは勇気がいるなと思う。加えて、旧姓使用の拡大やこの「旧姓の単記」というソリューションが、不便の解消という観点でそもそもどこまで通用するのか」

 また、丸山氏は“名字の問題を語ること”自体の難しさについても語った。

「自身の思いとしては、選択的夫婦別姓が進むか進まないかというよりも、そもそも結婚しても名字が自由に選べる世の中であることが一番いいかなと思っている。名字に悩まずに自由に結婚ができる、名前が選べるという問題を語ること自体がすごく今、小難しくなってしまっているというか、ややこしくなってしまっているような現状を感じている。そういったハードルが少しでも下がったらいいなと思っている」

 名字に悩んでいる人の現状についてニュース番組『わたしとニュース』では、マッチングアプリのユーザーを対象に実施された「『結婚後の名字』に関する意識調査アンケート」の結果を紹介した。

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