アメリカ在住で自身は夫婦別姓だという内田氏は、高市総理の「単記案」について以下のように指摘する。
「本来は自分の氏名を法的にも事務的にもそのまま使える制度であるべきだと思うので、明らかに必要なのは選択的夫婦別姓だと思う。しかし『旧姓単記でも良い』や『限定的あるいは旧姓併記ができれば十分では』というような議論が起こるのは、選択的夫婦別姓を望んでいる人たちの不便を少しだけ減らして黙らせたいというような、まるで歩み寄っているかのように見せながら、実際は本来必要な制度の議論を先送りしているようなところがあるのではないか。論点をずらしているような印象を受けてしまう」(内田舞氏、以下同)
アメリカ以外にもイギリスやドイツ、ロシアでも同姓・別姓の選択が可能で、カナダや韓国、中国、フランスでは別姓が原則となっている。結婚後に「夫婦のいずれかの氏を選択しなければならない」のは日本だけという状況だ。
内田氏は、アメリカでは1855年に夫婦別姓を実践し、夫の姓を名乗らなかった女性がいることを紹介し、「1900年代じゃないですよ、1855年。黒船が日本にやってきた2年後、そんな時代から夫婦別姓が存在していた。(日本の状況は)もう何年経っているんだろうと」
なぜ日本では導入が進まない?政治部記者が解説
