■高市総理の新たな約束…除染土の行方は
中間貯蔵施設に除染土壌が運び込まれてから10年以上が経ち、政府は福島県外最終処分と再生利用を進めるためのロードマップを策定した。最終処分場は2030年ごろから調査・選定を始め、2035年を目途に処分場の仕様を具体化するとしたが、詳しいスケジュールなどは示されていない。
赤井さんは「10年で見つけるのはなかなか大変。全面的に国が先頭に立ってやっていかないと」と語る。根本さんは「10年経って初めてこういう…。しかも5年間(のロードマップ)って大丈夫なの?という」と話す。
総理就任の2カ月後に中間貯蔵施設を訪れた高市総理。「法律で決まっていることですから、必ず約束を守れるように。特に復興再生土の活用をしっかりと進めていきたい」と述べ、視察の最後にロードマップについても言及した。「段階的に2030年以降の道筋も示していきたい。これを皆様に新たに約束いたします」。
赤井さんは複雑な思いを抱く。「半分は期待しているが実際には…完全に行き先がはっきりするまでは、信用できるかできないかはまだ分からない」。
高市総理は所信表明演説で決意を述べた。「福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なし」。
事故の発生から15年。福島第一原発が立地する町でも少しずつ住民の帰還が進んでいる。
「思いは最初から最後まで一緒。帰れるなら帰りたい。変わることはない」(根本さん)
「名前ばかり良くて『復興再生土』なんて言っているけど、名前だけでなくて、ちゃんと出してもらいたい。そして初めて福島の復興が成し遂げられる。あと20年だから、生きているか死んでいるか分からないけど…。ちゃんとして帰ってくる姿を見たい気持ちはある」(赤井さん)
約束は守られるのか。2045年3月、その時の除染土の行方は──。
(福島放送制作 テレメンタリー『除染土の行方 ~私の土地は戻るのか~』より)
この記事の画像一覧
