うつ病当事者の家族が陥る“共倒れ”の苦悩 当事者が語る孤独「主人を悪者にしたくなかった」「自分自身の心も徐々に傷ついた」

ABEMA Prime
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■「1人で戦わない」ための具体的な処方箋

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 では、家族がうつ病に直面したとき、どのように立ち振る舞うべきなのか。下園氏は、サポートの難しさを救助に例えて警告する。

 「できるだけ1人で戦わないこと。これが案外難しい。(溺れた人を見つけても)1人で水に飛び込んで救助はダメだよと教わると思うが、あれと同じで簡単ではない。1人でやる場合でも、必ずその分野に詳しいサポートをつける。そうすると、自分はかなり安定した距離や価値観を維持できる。これが長くサポートしていくコツだ」。

 またリディラバ代表・安部敏樹氏は、家族がすべてを背負わなければならないという社会的な期待値を見直すべきだと主張する。「家族がみんな、最後まで面倒を見なければいけないわけでもない。その結果、どんなことになったとしても、それは個人の意思決定。その家庭の中でベストを尽くされているのだから、もうそれ以上自分も責めなくていいというように、社会の認識に変えていければ、一番みんなが傷つかない」。

 また、相談のハードルを下げる手段としてAIの活用も現実的な選択肢になりつつある。下園氏は「AIが発達してきた。相談がAIでかなり受けられることがわかり、相談に対するハードルが少し緩んでいる」と述べると、安部氏も「相談する時に『ここから先はAIと話しますか、人間と話しますか』と選ぶ実証実験があったが、8割を超える人がAIを選んだ。思っているほど、我々は人と話したいわけではなく、AIでもよかった」と、対人ではない相談窓口の有効性に触れた。

 最後に関係者が共通して強調したのは、サポート体制の多様化だ。りんたろー。は「いいカウンセラーに出会って、セットでカウンセリングを受ける。二人三脚で進んでいくことが、近道だと思う」と専門家との連携を推奨し、兼近も「誰か助ける時は、1人でやるよりも力を合わせた方がいい。知識がある人、さらには道具を持っている人がいたら、より救い出すのが楽になる。だから詳しい人、サポートできる人、道具を持っている人たちを増やしていくのが大事」と、個人の努力に依存しない仕組みづくりの重要性を訴えた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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