■母との時間、そして訪れた長男との再会の日
西村が「健康(弟)と仲直りした」と報告すると、母の啓子さんは「あ、そう」と笑った。
母娘は台所に立ち、一緒に肉じゃがを作る。
「ちょっと味見してくれる?醤油が足りん?」(啓子さん)
「醤油足りん」(西村)
「ああ、入れすぎじゃない」(啓子さん)
「もうちょっときれいに盛り付けしないと」(啓子さん)
「いいって、これで。いただきます」(西村)
「ちょっと何かが足りない?」(啓子さん)
「おいしいよ」(西村)
「無理しとる、ははは」(啓子さん)
「何十年ぶり、お母さんのごはん…」(西村)
「(表情が)やさしくなったね、柔らかくなったね、前はきつかったもんね。(亡くなった父も)喜んでいるわ。早く亡くなるからだよ、バカだよ。もうちょっと生きてればよかった…」(啓子さん)
帰り道、「気をつけてね、ありがとう、また来てね」と母に見送られ、西村は「送ってくれる姿を見ると、可哀想(なことをさせた)なって…。年食ったなって……」とつぶやいた。
その後、西村は大輝さんへ手紙を書き始めた。「あの時はごめんね、この時はごめんねって思い出せば、細かいところはいっぱいあるけど。書くときりがない」。
「追伸 インスタ見たよ 私に出来る事があればするので頼ってください。海外でチャレンジする事を聞いて、お母さんすごく嬉しかったです。大輝ならできると思います。力になるからね、頑張れ!」(大輝さんへの手紙より)
その手紙を託していた弟の健康さんから電話がかかってきた。
「(大輝に)手紙渡して…。会うことになったで」(健康さん)
「会えることになった?」(西村)
「なった!」(健康さん)
「ほんと?ありがとう!」(西村)
「本当に真剣に話をしたもんで、俺が…。OK!」(健康さん)
「OK!」(西村)
12月下旬、ついに大輝さんとの再会の日。
「ごめんな……。いまはまじめにやってる」(西村)
「いろいろあったけど、その一言で重みがあると思うよ。何十年というわだかまりが凝縮されてる懺悔だと思う」(健康さん)
「うちを使ってのし上がって行けばいい。(海外)行くならスポンサー募るよ。いっぱいなってくれる人いるで」(西村)
親子の新たな関わりとこれからの道
