国立大学・理工系学部に増える入試の「女子枠」新たな人材の輩出目的も「むしろ多様性を排除していないか」賛成派・反対派の意見は

ABEMA Prime
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■女子枠は多様性と逆行?

大学の女子枠はインセンティブ?
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 公平な入試選考を求める学生の会の代表を務める、東京科学大学2年・カトウヒロシさんは、文部科学省との意見交換を踏まえ「文部科学省の説明では、あくまで設置の主体は大学側にあるという説明を受けた。ただ実態としては、何かしら大学側に設置を促しているところがあるのではないか」と、制度の広まり方に疑問を呈している。

 また、カトウさんの活動をサポートする筑波大学院生の國武悠人さんは、公平性の観点から強く反論する。「国立大学というところに論点を絞ると、そもそも憲法違反の疑いがあると、日本の法学者が数多く指摘している」と法的懸念を述べた。

 さらに、「女子枠を作ることが、むしろ多様性を排除しているのではないかという懸念を持っている。女性というだけで特別枠を用意することは、資本家で親が大卒で、女性だからその枠を使える。逆に離島に住んでいて、親は大卒ではなく、すごく貧しい、でも男性というだけでアクセスできる大学への合格可能性が減る。これが果たして本当に多様性なのか」と、経済格差や地方格差が無視されるリスクを強調した。

 TikToker・YouTuberのYuna氏は、アメリカの事例を交えて次のように語る。「アメリカの(女子)大学生が当たり前のように理系に入るのは、明らかに(卒業後の)給与が高いことや、『エンジニアってかっこいいよね』というモデルケースもあり、社会的風潮があるから。どうしても日本だと、ネイリストになりたい、アパレルをやりたい、ケーキ屋さんになりたい、ということも多い。女性が望んでいない枠を増やして、本当に合格を望んでいる男性の枠を減らすのは、誰の得になるのか」。

 女子枠について両論が語られたことを踏まえ、EXITりんたろー。は、女子枠を設けず「やはりテストの点数でやる方がいい。それが1つの平等だ」と実力による平等を重視した。また兼近大樹は「そもそも大学は別に行かなくてもいいところ。大学の授業というサービスを受けたいから、みんな試験を受けている。試験をパスした人が、その後に大学側が勝手にサービスの差をつけていたらアウトだが、逆に言えば大学からすれば『こういう人に来てほしい』としている。納得いかない人は、受験しなければいいだけではないか」とも述べていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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