日本を代表するニュースキャスターは、なぜ再審制度の見直しを訴え続けているのか。果たして、何がきっかけだったのか。古舘は「人間は半径5m以内の家族の幸せを思い、日々暮らしているため、他人事になってしまうこともある。ものすごい年月の人生を奪われて、苦しみの果てに亡くなった人もいる。そういう冤罪事件が自分の身に降りかかったら、自分の親族に降りかかったら、大切な人に降りかかったらと、立ち止まって考えるべき時がきた。それを訴えることができたのは、この雑踏の中でよかった」と胸中を語った。
冤罪事件に取り組んだ理由は、「12年間『報道ステーション』をやらせてもらっている中で、2014年に袴田さんが一旦出てきて、これから再審で無実へ向かっていく流れがあった時は当然、ダーッと報道するわけです。密着して。だが、また日々起きているニュースの方に行く。そういう忸怩(じくじ)たる思いがあった中で、鴨志田祐美弁護士や、周防正行監督ら、僕なんかと違って長く追い続け、問題追及してきた人たちと知り合って。そしてYouTube等々で会話をしているうちに、自分も少しお手伝いできることがあるかなと思い始めたのがきっかけだ」と明かす。
鈴木宗男氏と貴子氏の親子については、「宗男氏はロシアとの関係性で、“ムネオハウス”など色々あって、捜査当局のいろいろなやり口もさんざん知っている人だ。自分の思いも含めて、他人事ではないというところがあるので重みがあるのかなと。頑張っているのかなと思ってみている」とする。
冤罪被害者や、その家族と接して「ひで子さんとお会いしてもそうだが、福井事件の前川さんや、狭山事件の石川さんの奥様にも会った。当事者の方々は、言葉表すのも失礼なくらい、深い悲しみと苦しみと怒りの中で『何とかしなきゃ』と思っている。そこに直に当たることで、つくづく感じることプラス、そういう方々に徹底的に寄り添う弁護士の方々が、検察のワンサイドの権力がひいたルールを、まともな方向に戻さないといけないと長年寄り添っている人を見ると、ある種の感動があり、自分も手伝えることはないかと思う」と語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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