「特効薬がない」致死率40〜50%の“ハンタウイルス”日本での流行リスクは?医師は「はしかの方が危ない」と警鐘

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致死率は最大50%にも、ハンタウイルスの特徴

関西医科大学附属病院 呼吸器・感染症内科の宮下修行医師
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 WHOは死亡者は3人、感染者は8人と発表(5月16日時点)。そもそもハンタウイルスとは何なのか。

 関西医科大学附属病院 呼吸器・感染症内科の宮下修行医師は「潜伏期間は長いのが特徴。南米型が大体1週間から6週間、いわゆるアジア型が10日から20日。どっちにしても長い。(過去には)アウトブレイクを起こしている。南米アルゼンチンとかチリで。(ネズミの)フンとか尿とかが乾燥して舞い上がる。風が強いなどさまざまな気象条件が一致した時、ウイルスがたくさんいる時に発症する」と解説する。

 ハンタウイルスは主にネズミのフン・尿・唾液が乾燥して舞い上がった粉塵を吸い込むことで感染する。潜伏期間は1〜6週間、最長で42日で、感染力は高くはないとされる。

 ハンタウイルスは通常「ヒトからヒト」へ感染しないと言われているが、例外が南米に存在する「アンデス型」だ。症状は発熱や咳、嘔吐や下痢を起こし、急速に症状が進行し、呼吸不全で死亡することも。致死率は最大50%にも及ぶ。承認された治療薬もワクチンもない。

「特効薬がありません。ワクチンもありませんので、基本的には対症療法になる。日本のような高度な医療が受けられるところでは致死率は下がる」(宮下医師)

感染者が増える可能性、募る危機感
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