「メガソーラー」と「自然」は共生できるのか…有害物質検出やずさんな生物調査が発覚、国策再エネ事業に脅かされる釧路湿原の希少生物

テレメンタリー
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■国策「再エネ」と希少生物の営み

タンチョウ
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 北海道東部に広がる、日本最大の湿原「釧路湿原」。湿原一帯に生息しているのは国の特別天然記念物・タンチョウだ。湿原を支配するようなたたずまいに畏敬の念を込め、アイヌの人たちはサルルンカムイ「湿原の神」と呼んでいる。

 雄大な自然に多くの生き物たちが息づくこの場所で、いま相次いでいるのが太陽光発電施設の建設だ。国策である「再生可能エネルギー」事業を進めたい企業。しかしその裏で、希少な生き物たちの営みが脅かされている。

 獣医師の齊藤慶輔さん。釧路市で絶滅の危機に瀕した猛禽類の保護や治療のほか、人間と動物とのあつれきを減らす「環境治療」にも力を入れている。この日は、釧路湿原周辺にある放牧地で日本で繁殖する猛禽類のうち最も数が少ないチュウヒの生息調査を行った。

「最初から希少種が生息している場所が分かれば、申請があった段階で『ここはダメですよ』まで言える可能性がある。そのデータがないのが太陽光がどんどん進んでいってしまっている大きな原因になっていると思うので、データをアップデートして提供していきたいと思っている」(齊藤さん)

 「2050年のカーボンニュートラル実現」を目指し、国が推し進める再生可能エネルギー事業。その代表ともいえるのが太陽光発電だ。釧路市内でもその数は増えていて、2012年には25カ所だったのが現在は600カ所を超えている(北海道テレビの取材では、2026年5月現在、釧路湿原周辺の4自治体(釧路市、釧路町、標茶町、鶴居村)で800カ所を超える施設を確認)。

 釧路市でキタサンショウウオの研究をしている照井滋晴さん。「氷河期の生き残り」とも呼ばれる絶滅危惧種のキタサンショウウオは、開発行為によりすみかを奪われ2020年、レッドリストのランクが2段階引き上げられた。

「私が調査のために回っていた場所でも、ある日突然、太陽光発電施設を造るために更地になってしまった場所もいくつもある。そういった場所のキタサンショウウオはいなくなってしまったのではないか」(照井さん)

ずさんな調査と「ノーモアメガソーラー宣言」
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