■「一生、来年百姓」農家の終わらない挑戦
かつては、7月中旬まで続いていた山形のさくらんぼだが、その終わりは年々早まっている。武田さんの今シーズンの収穫量は、平年に比べて3割の減。山形県全体では、過去最低となる見込みだ。それでも、さくらんぼ屋たちは、前を向き続けている。
「来年に向けて反省して、来年やってみて、また反省しての繰り返し」(駿さん)
「90点、100点なんてあり得ない。毎年試行錯誤して、これで良いってときは農家は終わりだよ」(正春さん)
2025年8月、作業をしている駿さんの元を訪ねた。「これは、お礼肥(おれいごえ)。さくらんぼが終わったので、お疲れ様でしたっていう肥料」。
「終わったけど、また始まるから考えないと。その繰り返しだと思うので、農家の仕事は。来年百姓っす。一生『来年百姓』って言っているでしょうね、死ぬまで。腰曲がろうが、何やろうが、来年はこうだべ、再来年はこうだべって。今年はこうだった。あと半年どうなるんだろうね…みたいな感じだと思いますよ」(駿さん)
今年は、県が発表した1万トン超えという予想収穫量を超えることができるのか。生産現場では、不安を抱えながらの奮闘が続く。
(山形テレビ制作 テレメンタリー『来年百姓 ~猛暑に挑む“さくらんぼ屋”~』より)
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