プレミアリーグ第36節が8日に行われ、アーセナルとリーズが対戦した。アーセナルのDF冨安健洋は前節の途中交代で状態が心配されたものの、先発出場を果たし、左サイドバックでプレーした。

 3連勝中の4位アーセナルは、7日の試合でリヴァプールと引き分けた5位トッテナムとの勝ち点差を広げたい一戦。一方、残留争いの渦中にあるリーズは、3試合ぶりの白星を目指して敵地に乗り込んだ。

 試合の均衡が破れたのは5分、アーセナルが先制に成功する。ゴール前でバックパスを受けた相手GKイラン・メリエに対し、エディ・エンケティアが猛然とプレスをかけてボールを奪取。ボールはそのままゴールに吸い込まれた。

 10分、アーセナルがリードを広げる。ガブリエウ・マルティネッリが力強いドリブルで左サイドを突破し、グラウンダーで折り返す。ペナルティエリア中央でエンケティアが合わせて押し込んだ。アーセナルの選手が開始10分で2ゴールを挙げるのは、2002年10月のサンダーランド戦でのヌワンコ・カヌ氏以来、プレミアリーグ史上2人目となる。

 いきなり2点を追いかける展開となったリーズは27分、ルーク・エイリングがマルティネッリへの危険なスライディングタックルで一発退場。残り時間を数的不利で戦うことになった。なお、この判定に不満を示したハフィーニャにはイエローカードが提示される。リーズは今季のプレミアリーグで通算95枚目のイエローカードとなり、2014-15シーズンにサンダーランドが記録した「シーズン通算94枚」を超えてリーグ史上最多となった。

 シュート0本で試合を折り返したリーズは、66分のファーストシュートが得点となる。左コーナーキックからカルヴィン・フィリップスがニアに鋭い浮き球を送ると、ジュニオール・フィルポが頭ですらし、ファーでディエゴ・ジョレンテが押し込んだ。

 リーズは最後まで諦めずに同点ゴールを目指したものの、反撃は及ばずに試合は終了。アーセナルは4連勝、リーズは連敗となった。この結果、アーセナルとトッテナムの勝ち点差は「4」に広がった。また、裏で行われていたレスター対エヴァートンでエヴァートンが勝利したため、リーズは降格圏内の18位に転落した。

 アーセナルの次戦は12日に行われ、敵地でトッテナムと対戦する。リーズは11日にホームでチェルシーと対戦する。

【スコア】
アーセナル 2-1 リーズ

【得点者】
1-0 5分 エディ・エンケティア(アーセナル)
2-0 10分 エディ・エンケティア(アーセナル)
2-1 66分 ディエゴ・ジョレンテ(リーズ)