ラ・リーガ第36節が11日に行われ、マジョルカとセビージャが対戦した。

 残留のためには一戦も落とせない戦いが続くマジョルカ。久保建英はベンチからのスタートに。一方、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確定させたいセビージャは、ヘスス・ナバス、アレハンドロ・ゴメスらが先発に名を連ねた。

 試合は序盤からセビージャが主導権を握り、マジョルカゴールに襲いかかる。10分にラファ・ミルが左足で狙うと、29分にはジョアン・ジョルダンがシュート。しかし、どちらもネットを揺らすことはできず。対するマジョルカもヴェダト・ムリキを中心とした素速いカウンター攻撃でシュートまで持ち込むも、ゴールには至らない。前半はスコアレスで終了した。

 後半に入ってもセビージャが圧倒的にボールを保持する展開となるも、マジョルカの固いブロックを崩すことができず。セビージャは55分にユセフ・エン・ネシリとトーマス・ディレイニーを投入して攻撃の活性化を狙うも、なかなか決定機を作り出すことができない。

 マジョルカは74分、久保をピッチへ。久保は75分にドリブル突破からファウルを貰うも、直後のフリーキックはエン・ネシリにクリアされてシュートまでは持ち込めない。その後は華麗なドリブル突破からエリア内への侵入を試みるも、ファウルを受けてフィニッシュまでは繋げられなかった。

 終盤にはセビージャが怒涛の攻撃を披露。84分にジュール・クンデのクロスからアントニー・マルシャルがヘディングを狙うも、相手DFのクリアに阻まれる。89分には浮き球スルーパスに抜け出したマルシャルがシュートを狙うも、マジョルカのGKマノロ・レイナがゴールを許さない。後半アディショナルタイムにはエン・ネシリが強烈なヘディングシュートを放つも、レイナが左手一本でスーパーセーブを見せた。

 試合はこのままタイムアップ。マジョルカが残留に向けて貴重な勝ち点「1」を獲得した。一方のセビージャは、来季のCL出場権獲得は次節以降に持ち越しとなっている。

 次節は15日に行われ、マジョルカはホームでラージョ・バジェカーノと、セビージャは敵地でアトレティコ・マドリードと対戦する。

【スコア】
セビージャ 0-0 マジョルカ