わだかまりはないようだ。フランス代表のFWコンビの抱擁が反響を呼んでいる。

  現地時間5月30日、フランス・サッカー連盟(FFF)の公式ツイッターは、28日のチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝で戴冠を果たしたレアル・マドリーのカリム・ベンゼマがフランス代表に合流し、レ・ブルーの面々と抱擁や握手を交わすシーンを投稿。パリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペとも抱擁を交わしたことが話題となっている。

 というのも、周知の通り、エムバペは21日にパリSGとの契約延長を発表。移籍が濃厚視されていたマドリーを袖にする形となった。

 その同胞の後輩に、マドリー加入を勧めていたというベンゼマはその直後、意味深な画像を2つ投稿。1枚目は天を指さし、その先にマドリーのロゴが描かれている画像、2枚目は友人に裏切られて殺されたと言われている(諸説あり)1990年代の人気ラッパー、トゥパク・シャクールの写真で、前者は「マドリーが一番だ」、後者は「裏切り者」を意味していると解釈する意見が少なくなかった(ベンゼマはエムバペにあてたものではないと否定)。

【画像】エムバペの残留発表に怒り? ベンゼマが投稿した意味深な写真

 FFFが公開した動画には、ディディエ・デシャン監督の声掛けで、CL優勝を果たしたベンゼマをフランス代表の面々が拍手をするシーンも収められており、スペイン・メディア『ok diario』は「最も待望の瞬間。ベンゼマとエムバペの抱擁と拍手喝采の再会」と題した記事を掲載。次のように綴った。

「エムバペとベンゼマは、フランス代表のカリムへの歓迎の一環として再会し、お互いに心からの温かい握手と抱擁で挨拶した。さらにキリアンは、チャンピオンズ・リーグの戴冠により、ベンゼマに与えられた拍手喝采に参加した」

 また、フランス・メディア『RMC Sports』も、「再会は温かかった。エムバペとベンゼマは、満面の笑顔で握手をして、ハグをした。一部のサポーターが恐れていた緊張の可能性からはほど遠い」と伝えている。

 フランス代表の関係者やファンは、胸をなでおろしたかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集