現地時間12月14日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝で、前回王者のフランスは、アフリカ勢史上初の4強入りを果たしたモロッコと対戦。テオ・エルナンデズが開始早々に先制点を挙げた後は、押し込まれる時間もあったが、79分にランダル・コロ・ミュアニが追加点を奪い、2-0で快勝を収めた。

 スペイン紙『Marca』によれば、フランス代表のディディエ・デシャン監督は試合後の会見で、「感動と誇りの狭間だ。あと一歩だが、もうひとつ別の一歩が必要だ。決勝戦は楽しみだ。再びこの地点に立てたのは素晴らしい」と思いを伝えた。

 史上3か国目の連覇へ、最後に立ちはだかるのは歴代最高のサッカー選手とも称される、リオネル・メッシを擁するアルゼンチンだ。そのスーパースターをどう抑えるかが鍵となるが、指揮官は「メッシ対策が大切なわけではない。私たちはすでにアルゼンチンのポテンシャルを見てきた」と、あくまでチーム全体を警戒している
 
 また会見では、怪我で離脱しながら、登録自体はまだ残っているとされるカリム・ベンゼマに関する質問も。以前に復帰の可能性を問われた際は、「誰がそんなことを言っているんだ?」と否定していたなか、再び「決勝に出るかもしれない?」と記者から投げかけられると、「次の質問に移ろう」と完全スルー。嫌気がさしたのか、今回は取り合いもしなかった。

 2022年のバロンドールを受賞したベンゼマをはじめ、エヌゴロ・カンテ、ポール・ポグバ、プレスネル・キンペンベと故障者が相次ぎながら、ついに2大会連続の決勝まで辿り着いたレ・ブルー。チーム一丸となり、南米の雄も飲み込めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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