アメリカ代表は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、今月1日にバヒド・ハリルホジッチ監督率いるモロッコ代表と対戦。3-0で勝利しているが、チェルシー所属FWクリスチャン・プリシッチ(23)の発言が波紋を呼んでいるようだ。『ESPN』など複数の米メディアが報じている。
プリシッチはモロッコ戦で先発出場すると23分、モロッコ自陣ペナルティエリア手前で、DFサミー・ムマエ(25)と競り合いながらもロングボールを右足でトラップ。ドリブルでペナルティエリアに侵入すると、ムマエがスライディングでシュートコースを塞ぎにきたのを見て、右足で素早く切り返す。そしてペナルティエリアにフリーで走り込んできたMFブレンデン・アーロンソン(21)にパスを供給。アーロンソンによる先制ゴールをアシストしている。
アメリカ代表は32分にも追加点を奪うと、64分にはFWティモシー・ウェア(22)がPKを沈めて3点目を奪取。プリシッチが65分で退く中、モロッコ代表の反撃を断ちきり3-0で勝利した。
この一戦では、収容人数26000人のTQLスタジアムで開催。20000人を少し下回る程度のファンが詰めかけていた。しかし、プリシッチは試合後のメディアインタビューで「どんな理由であれ、正直な話この試合の観客数には満足していない。でも、スタジアムに来てくれたファンには感謝している。彼らの応援はいつも素晴らしいよ」とコメント。観客数が少ないという同選手の意見に対して、アメリカ国内で反発の声が上がっているという。
プリシッチは2016年3月のロシアW杯北中米カリブ海予選・グアテマラ戦で、17歳6か月13日と史上最年少の若さでアメリカ代表デビュー。カタールW杯北中米カリブ海予選では攻撃陣の主力選手として活躍し、チームをW杯出場へと導いていた。