ブラジル代表は2日にソウルで韓国代表との国際親善試合に臨み、5-1で勝利した。
カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選で余裕の首位通過を決め、22大会連続本大会出場のブラジル。6日に国立競技場で日本代表との国際親善試合に臨むなか、アジア遠征の初戦としてソウルで韓国と対戦した。
その先発メンバーだが、ケガも報じられたネイマールら豪華な顔ぶれがズラリ。GKこそアリソンやエデルソンではなく、ヴェヴェルトンが務めたが、ダニエウ・アウベス、チアゴ・シウバ、マルキーニョス、アレックス・サンドロ、カゼミロ、フレッジ、パケタ、ハフィーニャ、リシャルリソンも先発した。
一方、韓国は今季のプレミアリーグでアジア人初の得点王に輝いたソン・フンミンのほか、柏レイソルのキム・スンギュやガンバ大阪のクォン・ギョンウォンといったJリーガーも先発。さらに、ファン・ウィジョとキム・ヨングォンの元G大阪勢といったJリーグにも所縁のある選手たちもスタートから出場した。
FIFAランキング1位国との力試しとなる韓国だが、ブラジルが立ち上がりから攻勢。開始2分にFKからチアゴ・シウバがネットを揺らした場面こそオフサイドの判定となるが、7分にボックス左に切り込んだアレックス・サンドロの折り返しにフレッジが左足で合わせ、ゴール前のリシャルリソンがネットを揺らす。
先制したブラジルだが、韓国も次第に盛り返し始め、31分にボックス中央でチアゴ・シウバを背にしながら味方からのパスを引き出したファン・ウィジョが鋭い反転から右足を一閃。元G大阪で現ボルドーのストライカーが感覚的に打ち込んだシュートはブラジルのゴールに突き刺さり、韓国が前半のうちに追いつく。
だが、ブラジルもここからさらに攻撃のギアを上げ、36分にボックス左のこぼれ球に反応したアレックス・サンドロが倒されると、オンフィールドレビューでPKの判定。キッカーのネイマールがGKキム・スンギュの逆を完璧に突く右足キックで勝ち越しゴールを決め、ブラジルが1点リードで試合を折り返してみせる。
後半も手を緩めないブラジルは57分にもアレックス・サンドロがボックス左で倒され、再びオンフィールドレビューの末にPK。これもネイマールが確実に流し込み、突き放すなか、ファビーニョやヴィニシウス・ジュニオール、コウチーニョ、ガブリエウ・ジェズスといった豪華なカードを次々と切り、終わらせにかかる。
78分にネイマールを下げても依然変わらずの勢いを保つブラジルは80分、ボックス左のこぼれ球をコウチーニョが右足ダイレクトで叩き込み、4点目。後半アディショナルタイムには右サイドからそのままゴールに向かっていったガブリエウ・ジェズスが独力でネットを揺らしてみせ、ダメ押しのチーム5得点目を決めた。
結局、ブラジルは韓国を寄せつけず、5-1と快勝。6日に国立競技場で日本と対戦する。
韓国代表 1-5 ブラジル代表
【ブラジル】
リシャルリソン(前7)
ネイマール(前42[PK]、後12[PK])
コウチーニョ(後35)
ガブリエウ・ジェズス(後45+2)
【韓国】
ファン・ウィジョ(前31)