ウクライナ代表のDFオレクサンドル・ジンチェンコが、ウェールズ代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。

5日、カタール・ワールドカップ(W杯)の欧州予選プレーオフ決勝が行われた。

ヨーロッパからの最後の1枠を決める戦い。ウクライナは、64年ぶり2回目の出場を目指すウェールズと対戦した。

ロシアの軍事侵攻により3月に開催予定だった試合が延期して開催。スコットランド代表を破り、勢いに乗るウクライナは、そのままウェールズを撃破しに挑んだ。

互いにアグレッシブに戦う中、ウェールズはGKウェイン・ヘネシーが好セーブを連発。すると34分、ボックス手前からのFKをガレス・ベイルが低弾道のシュートで狙うと、これがクリアしたアンドリー・ヤルモレンコのオウンゴールを誘発した。

先制を許したウクライナは、ウェールズゴールに迫るも、GKヘネシーに何度となく防がれ、1-0で敗戦。ウェールズが1958年のスウェーデン大会以来となるW杯出場を決めた。

試合後『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じたジンチェンコが、W杯の出場を逃したことを悔やみながらも、難しい状況でのサポートに感謝の気持ちを述べた。

「まずは、サポートしてくれたことを感謝する。僕たち全員が、持っているもの全てを捧げ、ピッチに置いてきた」

「ウェールズは素晴らしい仕事をした。ヘネシーは最優秀選手だろう。彼はいくつか信じられないセーブを見せた」

「今日は負けるに値しなかった。とてもキツいよ。僕たちはたくさん働き続ける必要がある。ウェールズがW杯で活躍することを願っている」

また、母国が戦禍にある厳しい状況での試合に対し、サポートしてくれたファンにも言及。出場権を得られなかったことを謝罪しながら、出し尽くしたと語った。

「サッカーはエモーショナルだ。ファンに素晴らしい感情や気持ちを与えることができれば、それは僕たちにとって素晴らしいことであり、それが仕事だと思う」

「残念ながら、今日は期待した結果が得られず、ファンのみんなには申し訳ないと思う」

「今日はピッチで全力を尽くしたが、それがサッカーだ。起こり得ることなんだ」