3試合ともに後半から起用されている
6月のテストゲームも3試合が終わり、14日のチュニジア戦を残すのみとなった。チュニジア代表はワールドカップ・カタール大会に出場する国であり、先日のキリンカップではチリ代表を破った強豪国だ。
ここまでの3試合で森保一監督の考えが徐々に明らかになっている。例えばFWでは前田大然を好んで起用している。3試合ともに先発ではないが、パラグアイ戦では後半の頭から、ブラジル戦では後半22分から、ガーナ戦では後半35分から起用された。ガーナ戦では伊東純也のパスに合わせてゴールを決めており、嬉しい代表初ゴールとなった。
森保監督が前田を重宝するのはやはり、守備面での信頼が高いのだろう。終盤にあのスピードでプレッシングされれば相手からすれば嫌なのは間違いなく、敵陣深い位置でボールを奪えば一気にチャンスが生まれる。
46分の場面では南野拓実がボールを奪い一気にカウンターを仕掛ける展開となった。前田はすでに走り出しており、広大なスペースに抜け出すことができればビッグチャンスだったが、ガーナDFが手を使って前田の動きを止めていた。相手からすればそれほど危険ということであり、スプリントだけでこれだけ相手の脅威になれる選手はそういない。足元のテクニックは改善の余地ありだが、終盤に攻守両面で可能性を感じさせてくれる前田のカタール行きは確定とみて良さそうだ。
スプリント力を生かしたスーパーサブとしての地位を確立しつつある前田。同じくスピードタイプでは古橋亨梧、浅野拓磨の2人がいるが、この3試合で一歩リードしたのは前田ということになりそうだ。