UEFAネーションズリーグ(UNL)2022-23のリーグA・グループ1第4節、スイス代表vsポルトガル代表が12日に行われ1-0でスイスが勝利した。

ここまで3連敗中でグループ最下位のスイスは、前節惜敗したスペイン代表戦からスタメンを4人変更。前節同様の[4-2-3-1]から[4-3-3]に布陣を変更し、3トップにはエンボロ、セフェロビッチ、シャキリを並べた。

一方、2勝1分けでグループ首位に立つポルトガルは、前節のチェコ代表戦からスタメンを7人変更。4バックは右からカンセロ、ペペ、ダニーロ、ヌーノ・メンデス。中盤はネヴェスのアンカーにヴィティーニャとブルーノ・フェルナンデスのインサイドハーフ、3トップは右からオタビオ、アンドレ・シウバ、レオンとなった。

試合は開始早々にスイス先制する。1分、シャキリのパスで右サイドを駆け上がったヴィドマーのクロスをセフェロビッチがヘディングでゴール左隅に流し込んだ。

さらにスイスは12分、シャキリの右クロスがボックス内のヌーノ・メンデスの手に当たると主審はPKを宣告。しかし、VARレビューの結果、直前のボール奪取のシーンでアンドレ・シウバを倒したエルベディのファウルが認められ、PKは取り消された。

先制を許したポルトガルは18分、ブルーノ・フェルナンデスのパスでボックス左に抜け出したアンドレ・シウバの折り返しをレオンが頭で叩き込んだが、これはアンドレ・シウバの抜け出しがオフサイド判定となりゴールは取り消された。

リードするスイスだったが21分、右モモ裏を痛めたシャキリが交代を要求するアクシデントが発生すると、オカフォーが緊急投入された。

その後は一進一退の展開が続いたが、両チーム共にアタッキングサードまでボールを運ぶが、なかなか決定機まで持ち込めず。前半は1-0で終了した。

迎えた後半、スイスはヴィドマーを下げてシュテフェンを、ポルトガルはオタビオを下げてゴンサロ・ゲデスを投入。すると先にチャンスを迎えたのはポルトガル。

50分、中盤でボール奪取に成功したヌーノ・メンデスのラストパスからボックス左に侵入したアンドレ・シウバが決定機を迎えたが、シュートはGKオムリンの残した右足のセーブに阻まれた。

膠着状態が続く中、ポルトガルは62分にレオンとヴィティーニャを下げてジョタとベルナルド・シウバを投入。直後の63分には、ベルナルド・シウバが強烈なミドルシュートでゴールに迫ったが、これは相手GKが正面でセーブした。

徐々に押し込む展開としたポルトガルは72分、左サイドでボールを受けたヌーノ・メンデスがアーリークロスを供給すると、DFとGKの間を抜けたボールをボックス右のゴンサロ・ゲデスが右足で合わせたが、これもGKオムリンのセーブに防がれた。

その後も1点を追うポルトガルが猛攻を仕掛けるが、自陣で集中した守りを見せるスイスの前に決定機を作らせてもらえない。87分にはボックス右深くまで侵入したゴンサロ・ゲデスの折り返しをカットしたDFの中途半端なクリアをボックス内で奪ったペペが決定機を迎えたが、シュートはGKオムリンに阻まれた。

結局、試合はそのまま1-0でタイムアップ。電光石火の先制点を守り抜いたスイスが今大会初勝利、一方のポルトガルは今大会初黒星となった。