日本代表DF板倉滉がボルシアMG加入に迫っているようだ。複数のドイツメディアが報じている。
2021-22シーズン、板倉はレンタル移籍先のシャルケでブンデスリーガ2部31試合出場4ゴールを記録し、クラブの1年での1部昇格に大きく貢献していた。シャルケは板倉の残留を望んでいたものの、予算の都合上、600万ユーロ(約8億5000万円)とされる買い取りオプションの行使を断念することが発表されていた。
去就が不透明となる中、板倉には多くのクラブからの関心が報じられていた。ドイツからはフランクフルトやホッフェンハイムが関心を示しており、イングランド方面からは新シーズンをプレミアリーグで戦うボーンマスとフルアムが興味を持っていると報道。さらに、来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にしており、日本人4選手が所属しているセルティックも獲得を検討していると伝えられていた。
このような状況の中、板倉の争奪戦を制したのはボルシアMGとなった模様だ。ドイツメディア『Sport1』は、クラブのスポーツディレクター(SD)を務めるローランド・ヴィルクス氏と板倉の代理人が会談の場を設けており、移籍交渉は順調に進展しているという。まだ詳細部分に関しては話し合いの必要があることを指摘しつつも、2026年夏までの4年契約で移籍金は最終的に500万ユーロ(約7億円)となるようだ。同条件で保有元のマンチェスター・Cもゴーサインを出す見込みで、フライブルク復帰が発表されたドイツ代表DFマティアス・ギンターに代わる戦力として大きな期待を寄せられているという。
現在25歳の板倉は川崎フロンターレのユース出身。川崎のトップチームやベガルタ仙台でのプレーを経て、2019年1月にヨーロッパ屈指の強豪であるマンチェスター・Cへ移籍した。加入後はフローニンヘンやシャルケへのレンタル移籍で評価を高めている。6月に行われた日本代表の4連戦では、途中出場を含め全4試合に出場。2022FIFAワールドカップカタールを11月に控える中、板倉は新天地には大きな注目が集まっている。
ボルシアMGは2021-22シーズンのブンデスリーガを10位で終えていた。