出番は確保できそうだ

今季のリーグ戦では18試合で10ゴールを決め得点ランキングの首位に立っている上田綺世。日本代表にも選ばれるようになった注目のストライカーで、ワールドカップ・カタール大会での活躍が期待されている。

そんな上田だが、どうやら海外移籍の可能性があるようだ。それがベルギーのジュピラー・プロ・リーグに所属するサークル・ブルージュだという。過去には日本代表の植田直通が所属し、フランスのニームへのステップアップを掴んでいる。

サークル・ブルージュはプロキシマス・リーグと呼ばれる2部から18-19シーズンに昇格し、その後は常に中位を保っている。昨季は昇格後最高成績となる10位でシーズンを終えており、上位進出に向けて上田の獲得を目指したのだろう。昨季のチーム内得点王は9ゴールのFWラビ・マトンドであり、彼以外に得点源となれる選手はいなかった。しかしそのマトンドはシャルケからの期限付きで加わっており、保有元に戻ることになる。そのため新たな得点源として上田が期待されていると予想できる。移籍は主力からポジションを奪えずプレイタイムを得られない難しさがあるのだが、枠が空いた状態でチームに合流できるのは上田にとって大きい。

昨季ベルギーで9ゴールを挙げたマトンドにはプレミアリーグに昇格したノッティンガム・フォレストやリーズ・ユナイテッド、スコットランドのセルティックやレンジャーズが興味を示していると英『NOTTINGHAM FOREST NEWS』が伝えている。上田にとっては夢のある話であり、ベルギーで活躍できれば5大リーグ入りが一歩近づくことになる。

そんなサークル・ブルージュだが、昨季の平均ポゼッション率は46%とリーグでは下から数えたほうが早い。カウンターからチャンスを生み出すチームであり、上田としては相手を背負って起点を作る必要がある。また守備の時間も長く、鹿島アントラーズとはまた違った戦い方を強いられることになるだろう(データは『WhoScored.com』より)。