6月28日、経済や金融を中心に扱うスペインの有名なメディア『Vozpopuli』が、スペイン・サッカー連盟に近い情報源からの情報として、「中国が2030年のワールドカップの招致に高い関心を持っており、スペインの強力なライバルとなりうる」と伝えた。

 開催国となれば、当然ながら予選免除でW杯に出場できる。代表チームの強化が進まず、2002年の日韓大会以降、本大会から遠ざかっている中国代表からすれば願ったり叶ったりだ。『Vozpopuli』も、「大会スポンサーに中国企業が多い」「中国政府の意向」とともに、この「大会出場」を招致の理由に挙げている。
 

 ただ、中国国内では冷ややかな空気が流れているようだ。大手スポーツメディア『新浪体育』やポータルサイト『捜狐』がこの記事を配信すると、コメント欄には次のような声が続々と寄せられた。

「やめてくれ!」
「世界が悲しむぞ」
「結局、こうしないとワールドカップで出られないんだ」
「自国のリーグが味気ないのに…」
「本当の選手がいて良い結果が出せるなら、皆が招致してくれと頼むだろう。今の招致はただただ恥ずかしい」
「どうしてそんなに多くの金を浪費することができるのか」
「これで南アフリカが最悪の開催国でなくなるな」
「中国代表がワールドカップに出場できず、それで招致するのは悲しいことだ」
「サッカーのレベルは酷すぎるのに…」
 
 中国は正式にホスト国に立候補するのか。今後の動きが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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