ミリトンの成長も大きい
2002年の日韓大会以来となるワールドカップ制覇へ準備は整ったか。優勝候補の一角に挙げられるのがブラジル代表だ。
ブラジルは以前から高い評価を得るチームではあるが、昨季の収穫が非常に大きかった。レアル・マドリードでFWヴィニシウス・ジュニオールが覚醒し、DFエデル・ミリトンもセンターバックのファーストチョイスに。そしてFWロドリゴ・ゴエスも重要な場面で結果を出す勝負強さを見せてくれた。ワールドカップ前に若きレアルの3人衆が化けたのは大きい。
ヴィニシウスとミリトンは確実にワールドカップへ招集されるだろう。ロドリゴはまだ安泰とは言えないが、新シーズン開幕から結果を出せればチャンスはある。前線の中心が今もネイマールなのは変わりないが、若手の成長で選手層は確実に厚くなっている。
スペイン『MARCA』によると、日韓大会を制した元ブラジル代表DFカフー氏もヴィニシウスとロドリゴのアタッカー2人に大きな期待をかけている。
「ヴィニシウスとロドリゴはマドリードで素晴らしい。ワールドカップまで5カ月ほどあり、まだ何でも起こり得る。しかしながら、代表選手たちが今の状態で代表へ合流すれば、ブラジルにはワールドカップを制するチャンスがある。ヴィニシウスとロドリゴには歴史を作るチャンスがあるんだ」
そうした意味でも新シーズンの前半戦は重要だ。昨季の活躍が偶然ではなかったことを証明し、セレソン入りの切符を確保する必要がある。ヴィニシウスら若手は相手の研究や周囲のプレッシャーに負けることなく、昨季以上の結果を出せるのか。その壁を破れた時、ブラジルのワールドカップ制覇への道も開けてくるだろう。