Coupang Playシリーズの第1戦が13日に行われ、Kリーグ選抜とトッテナムが対戦した。
トッテナムにとっては今シーズンのプレミアリーグ開幕前の貴重な実戦の機会。スターティングメンバーにはロドリゴ・ベンタンクール、ルーカス・モウラらが入り、新戦力のリチャーリソンも先発に名を連ねた。一方、Kリーグ選抜はチョ・ヒョヌ(蔚山現代)、イ・スンウ(水原FC)、ペク・スンホ(全北現代)らがスタメン入り。天野純(蔚山現代)はベンチからのスタートとなった。
試合は序盤からトッテナムが多くのチャンスを演出する。15分、リチャーリソンがドリブルで相手GKをかわすと、タッチが長くなったところにエメルソン・ロイヤルが反応。左足で狙ったシュートはわずかに枠を外れた。21分にはダビンソン・サンチェスが背後に抜け出してGKと1対1のチャンスを迎えるも、角度のない位置から放ったシュートはGKチョ・ヒョヌに防がれる。
均衡が破れたのは30分。味方とのワンツーで前進したエリック・ダイアーが、ペナルティエリア手前から左足を一振り。強烈な一撃がネットを揺らし、トッテナムが先手を取った。
Kリーグ選抜も反撃へ。前半アディショナルタイム、ペナルティエリア内に侵入したヤン・ヒョンジュン(江原FC)が華麗なフェイントで相手DF2人をかわし、フィニッシュまで持ち込む。このシュートは惜しくも枠の外へ。その直後には左サイドを駆け上がったアレクサンダル・パロチェビッチ(FCソウル)のクロスボールに、チョ・ギュソン(金泉尚武)が反応。ヘディングシュートがネットを揺らし、Kリーグ選抜が試合を振り出しに戻した。
後半に入ると、トッテナムはエースのハリー・ケインとソン・フンミンを投入する。するとそのケインが早速チャンスを創出。右サイドに流れてクロスボールを送ると、相手DFのオウンゴールを誘発し、トッテナムが再びリードを奪った。
対するKリーグ選抜は52分、右サイドから送られたマイナスのクロスボールを、ラルス・フェルトワイク(水原FC)がダイレクトで合わせる。狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、Kリーグ選抜が再び同点ゴールを記録。しかし、直後の54分にはケインがドリブルでの持ち運びから左足フィニッシュでゴールを奪い、再びトッテナムが1点をリードした。
Kリーグ選抜は62分、天野純をピッチへ送り出す。59分には天野のハンドでPKを献上すると、そのPKをトッテナムのソン・フンミンが難なく沈め、リードが2点に広がる。しかし、71分に天野に見せ場が。ペナルティエリア手前で自身が倒され、フリーキックを獲得。自らキッカーを務めると、左足で放ったシュートはカーブがかかりながらネットを揺らし、Kリーグ選抜が1点を返した。
それでも、攻撃の手を緩めないトッテナムは75分、ケインがこの日2点目となるゴールで再び点差を広げる。85分には相手のミスを見逃さなかったソン・フンミンが、無人のゴールへ流し込んだ。試合はこのままタイムアップ。トッテナムが6ゴールを奪い、Kリーグ選抜を下している。
今後もCoupang Playシリーズは続き、トッテナムは16日にセビージャと対戦する。
【スコア】
Kリーグ選抜 3-6 トッテナム
【得点者】
0-1 30分 エリック・ダイアー(トッテナム)
1-1 45+2分 チョ・ギュソン(Kリーグ選抜)
1-2 47分 キム・ジンヒョク(OG/トッテナム)
2-2 52分 ラルス・フェルトワイク(Kリーグ選抜)
2-3 54分 ハリー・ケイン(トッテナム)
2-4 68分 ソン・フンミン(PK/トッテナム)
3-4 71分 天野純(Kリーグ選抜)
3-5 75分 ハリー・ケイン(トッテナム)
3-6 85分 ソン・フンミン(トッテナム)