ボールの収め所になれる

19日にE-1選手権、日本代表対香港代表の一戦が行われた。海外組不在で行われている代表戦で、森保ジャパンは国内組のみで編成されている。初戦となる香港戦は大量6得点での快勝となり、次は24日に中国代表と戦う。

香港戦に勝利したサムライブルーだが、とくに圧倒的だったのは前半だ。相馬勇紀の直接フリーキックから始まり前半だけで4点差と大きなリードを得て試合を折り返している。

最も効果的だったのは西村拓真か。横浜F・マリノス所属のアタッカーで、今季Jリーグでは8ゴールとリーグ4位となる好成績を収めている。

西村が今季より評価を高めているのはトップ下でのプレイだ。中間ポジションで受けてそこからの反転や起点になる動きが絶品で、一気に攻撃のギアを上げることができる。豊富な運動量を武器に動き回っており、相手に捕まえられることなく前線のフリーな位置でボールを受けることができる。

それでいて西村は得点力がある。香港戦では2ゴールを決めており、そのどちらもレベルが高いゴールであった。ストライカーのようにゴール前に飛び出すこともでき、6点目となった町野修斗の得点シーンでは西村が潰れ役になることで、町野がシュートを打てるスペースを作り出している。

海外組含めた[4-3-3]であればポジションはないが、香港戦のようなトップ下を採用する[4-2-3-1]で輝くことができる西村。相手は香港のため比較は難しいが、ライン間でボールを収める技術は鎌田大地に近く、西村はより得点に貢献することができる。守備では献身性を備えており、今後海外組含めたフル代表でもトップ下を採用することになれば西村がサプライズでカタールへ行くことも十分に考えられる。