スタッド・ランス(フランス1部)は、ヘンクに所属する日本代表MF伊東純也の獲得に関心を示しているようだ。27日、ベルギー紙『Het Laatste Nieuws(HLN)』が報じた。
伊東は昨年10月にヘンクとの契約を2024年夏まで延長。『HLN』によると、その際に1000万ユーロ(約14億円)を超える契約解除金が設定された模様で、スタッド・ランスは同額の支払いに前向きだという。ヘンクは伊東の残留を望んでいるようだが、契約解除条項が発動された場合は同選手の決断次第となる。
現在29歳の伊東は、神奈川大学卒業後の2015年にヴァンフォーレ甲府でプロデビューを果たし、翌年に完全移籍した柏レイソルでも主力として活躍。2019年2月にヘンクへと期限付き移籍し、2020年3月から完全移籍に移行した。
ヘンクでは公式戦通算144試合に出場し、29ゴール49アシストを記録している。2018-19シーズンに国内リーグ、19-20シーズンにスーパー杯、20-21シーズンに国内カップ戦優勝を経験した。
また、2017年12月にデビューを果たした日本代表では、これまで36試合に出場。右サイドのレギュラーに定着し、これまで9ゴールを挙げている。
伊東の獲得に動いているスタッド・ランスは1950年代〜60年代に黄金期を築き、6度のリーグ・アン優勝、2度のクープ・ドゥ・フランス優勝を誇る古豪。また、ヨーロピアンカップ(チャンピオンズリーグの前身大会)では2度の決勝進出経験がある。1990年代には財政難に陥り、一時は下部リーグが主戦場となったが、近年は再び1部に定着。2021-22シーズンのリーグ・アンは20チーム中12位で終えた。