スペイン2部レガネス所属のMF柴崎岳(30)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー入りが濃厚とみられている。それだけにレガネスは同選手に替わる新戦力の獲得に動くようだ。27日、スペイン紙『アス』が報じている。

 柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。カタールW杯アジア最終予選では10試合中5試合に先発出場していたが、今年1月以降はMF田中碧(23)やMF守田英正(27)らの台頭もありベンチスタートとなる機会が多かった。

 それでも先月のキリンチャレンジカップとキリンカップサッカー計4試合で日本代表に招集。ブラジル戦で後半途中からピッチに立ったほか、ガーナ戦で先発出場しており、カタールW杯本大会でのメンバー入りが考えられる。

 一方、スペイン2部リーグではカタールW杯開催による中断期間が設けられていない。そのため柴崎岳は日本代表がグループリーグで敗退する場合でも、リーグ戦4試合の欠場が確実とみられる。

 レガネスの幹部は「我々は今クラブにいる選手に満足している。だが、シーズン途中でワールドカップがあり、柴崎岳は間違いなく参加する。そのため1カ月くらい本来の戦いができないかもしれない」とコメント。同選手がW杯出場で離脱するケースを踏まえて、レガネス幹部は中盤センターで補強に動く可能性を検討していると『アス』は伝えている。

 なお柴崎岳は昨季最終戦後、スペインメディアのインタビューで「クラブとの契約をもう1年残している」と語っていた。今季も中盤センターの主力選手として活躍が期待されているだけに、レガネスとしてはシーズン途中での同選手離脱は大きな打撃となりそうだ。