KRCヘンク所属の日本代表FW伊東純也(29)は、リーグアン(フランス1部)スタッド・ランスへの移籍が濃厚とみられている。その中、同選手を巡って新たな動きがあったようだ。28日、フランス紙『レキップ』が報じている。

 伊東純也はKRCヘンクの主力選手として活躍すると、昨年10月にクラブと2024年6月まで契約延長していた。しかし、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は今月26日に「スタッド・ランスは伊東純也を獲得するために、KRCヘンクとの交渉を開始した」と報道。移籍金1000万ユーロ(約13億9000万円)を用意したとみられるほか、日本国内の一部メディアは近日中にクラブ間合意に達する可能性を伝えている。

 またベルギーメディア『VOETBAL』は同選手の去就について「ヘンクは29歳で契約期間を2年残している伊東純也(の獲得を狙うクラブ)に対して、少なくとも1000万ユーロを要求している」

 「もしヘンクがこの日本代表選手を現金化するならば、それは今しかない。ヘンクはベルギーで数少ない外国人投資家の手に渡らないプロクラブであり、大きな利益を生む選手の転売がビジネスモデルとして残っている」と見解を披露。KRCヘンクにとって、今夏が高値で売却する絶好のチャンスだと主張している。

 その中『レキップ』は、スタッド・ランスとKRCヘンクが交渉を進めていると報道。そして選手本人はクラブ間交渉の結果を待つためにKRCヘンクの全体トレーニングから離脱し、個別メニューで調整していることもあわせて伝えた。

 さらに『Het Nieuwsblad』は28日夜になって「伊東純也はリーグアンのスタッド・ランスへ移籍する」と断定的に伝えるなど、同選手の今夏移籍が確実になったとの見方を示している。

 スタッド・ランスは今夏の移籍ウィンドウで、U21フランス代表FWウーゴ・エキティケ(20)をパリ・サンジェルマンへ放出。エキティケの後釜という位置づけのもと、伊東純也をリストアップしていたと『レキップ』は伝えている。