アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋がついに復帰するようだ。イギリス『フットボール・ロンドン』が報じた。

今夏の移籍市場も的確な補強を重ね、チーム力をあげているアーセナル。プレシーズンマッチでは、イプスウィッチ・タウン、エバートン、オーランド・シティ、チェルシーと4連勝を収めていた。

ロンドンに戻ってきたアーセナルだが、非公開で行われたブレントフォードとの試合では2-1と初めて敗戦。ただ、結果はそこまで重視されていない。

開幕が近づくアーセナルだが、週末にはエミレーツ・カップが3年ぶりに開催され、セビージャを迎えて戦うこととなる。

ブレントフォード戦では、ウィリアム・サリバ、トーマス・パルティ、ガブリエウ・ジェズス、マルティン・ウーデゴール、ブカヨ・サカらが起用されなかったが、これは休養を与えたと見られている。

一方で、ベルント・レノ、ルーカス・トレイラ、パブロ・マリは移籍が近づいているための欠場と見られ、レノはフルアムへの移籍が近づいているとされている。

そんな中気がかりなのは、4選手。冨安に加え、キーラン・ティアニー、エミール・スミス・ロウ、そして今夏加入のファビオ・ヴィエイラだ。

彼らはアメリカツアーに帯同も1秒もピッチに立っていない状況。いずれも負傷を抱えていた。

ただ、ティアニーとスミス・ロウは今週からトレーニングに復帰。開幕までに回復を目指すとされている。そんな中、冨安とヴィエイラに関して、ミケル・アルテタ監督がコメントしている。

「トミはもう少しでトレーニングを始められるだろう」

「ファビオはもう少しかかる。彼はハードにトレーニングしているし、アーセナルでのキャリアをこのような形でスタートさせるのは本当にアンラッキーだった」

アーセナルは開幕戦でクリスタル・パレスと対戦するが、プレシーズンを戦っていないので開幕戦で起用される可能性は少ない。

ただ、ティアニーと冨安に関しては、週末の試合で出場する可能性が高いとのこと。フィジカルを整えるため、時間限定で出場すると予想されている。

今季のアーセナルはレンタルバックの選手や補強により、昨シーズンよりも戦力が充実。特にバックラインは高いレベルの選手が揃っている。

ティアニーと冨安がケガで抜けて台所事情が苦しくなり、失速した昨シーズンだったが、左サイドバックにはマンチェスター・シティからウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコを獲得。また、サリバが復帰したことで、イングランド代表DFベン・ホワイトを右サイドバックで起用することが可能となり、2人の穴埋めが高いレベルでなされることとなる。

アルテタ監督としては、選手起用の幅が増え、安定してチームを高いレベルで保てる一方で、冨安は出遅れることになればポジション争いが待っている状態からのスタートに。ただ、代表活動含め昨シーズンの終盤からプレーしていない状況に加え、ふくらはぎのケガで昨季は復帰まで苦しんだだけに、しっかりと万全な状態になってから本格的に起用されることになりそうだ。