【プレミアリーグ】トッテナム4-1サウサンプトン(8月6日・日本時間6日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)

 8月5日に開幕した、イングリッシュ・プレミアリーグ。日本時間6日のトッテナムvsサウサンプトンで韓国代表、ソン・フンミンが見せた高速クロスと、その目にも止まらぬボールを頭で正確に合わせたイングランド代表・ダイアーのゴールが話題沸騰中だ。

【映像】超低弾道クロス&ミリ単位の神業ヘッド

 1-1の同点で迎えた30分。左コーナーキックの流れから、相手クリアボールを拾って左サイドで再びフリーになったのは、トッテナムのソン・フンミン。昨季、プレミアリーグで、アジア人として初めて得点王に輝いた彼は、今季も絶好調だった。

 相手DFとの距離はまだある……仕掛けてよし、パスしてよし、打ってよしのこの場面、韓国代表のエースが選んだのは、ただ一人を除いて誰も想像していないプレーだった。

 ニアサイドへのアーリークロス。コンマ数秒前は誰もいなかった場所をめがけて。

 キック前の所作、視線、キック時の動作を見れば、彼があの場所を狙い澄ましていたのは一目瞭然だ。その精度はまるで、プレミアでも長らく活躍した元イングランド代表の英雄、ディビッド・ベッカム氏のお株を奪うようなピンポイントクロスだった。

 ただしこのプレーは、フィニッシャーがいないと完結しない。

 ただ一人、イメージを共有できていたのが、イングランド代表・ダイアーだ。解説・福田正博氏が「“厚すぎず・薄すぎず”見事な当て具合」と称賛したミリ単位のヘッド操作。わずかなタッチでスラしたボールは、ややコースを変えてゴールへと吸い込まれた。

 2人の絶妙すぎるテンポと間合いで奪った1点に、視聴者も「よく触ったな」「ダイアーうますぎ」と絶賛。プレミアリーグらしい、高速ゴールとなった。なお、試合はこの逆転弾が決勝点となったが、トッテナムはその後も好調を示して試合を支配。先制こそ許したものの、終わってみれば4-1と危なげなく勝利を収め、開幕戦で勝ち点3をゲットした。(ABEMA/プレミアリーグ)