SCフライブルク所属の日本代表MF堂安律(23)は、新天地で順調な滑り出しを見せている。そんな堂安律が、SCフライブルク移籍を決断した理由を語った。12日、米メディア『ESPN』が同選手のコメントを伝えている。

 堂安律は昨夏、アルミニア・ビーレフェルトでのレンタル期間を終えてPSVアイントホーフェンへ復帰。ブンデスリーガ複数クラブからの関心が伝えられる中残留すると、昨季はエールディビジ(オランダ1部)で全34試合中17試合に先発出場して8ゴール1アシストと結果を残していた。

 そして先月5日にPSVからSCフライブルクへ完全移籍。プレシーズンマッチで好調ぶりをアピールすると、先月31日のDFBポカール1回戦・FCカイザースラウテルン戦で決勝ゴールをマーク。今月6日のブンデスリーガ開幕節・アウクスブルク戦では3-0で迎えた78分に、ペナルティエリア手前から左足を振りぬき、鮮やかにゴールネットを揺らしている。

 そんな堂安律は『ESPN』のインタビューに対応。「休暇中は、自分のフットボールキャリアですべきことやしたいことについてかなり考えていましたね。新しいステップを踏み出したい、より大きなリーグでプレーしたいという思いは、頭の中にはっきりとありました」

 「SCフライブルクの試合をたくさん見て、(クリスティアン・)シュトライヒ監督と話をしましたし、今回の移籍に迷いはなかったですね」と、SCフライブルク移籍に至るまでの過程を明かしている。

 そして移籍を決断するにあたっての具体的なポイントを聞かれると「SCフライブルクはバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムント、RBライプツィヒほどお金をかけているわけではありません」

 「監督と話した時、彼はピッチ上のことだけを見るのではなく、選手の性格がクラブにどうフィットするかも見ているように感じましたね。それが、このクラブのいいところだと思います」と、クラブの評価軸をあげる。

 さらに同選手は「(PSVアイントホーフェン)でプレーすることと、ブンデスリーガで4位から6位を争うクラブでプレーすることを比較するのは難しいです。ただ正直なところ、僕はブンデスリーガでプレーするほうが好きですし、ブンデスリーガの方が自分には合っていると思います」とブンデスリーガ復帰を望んでいたことも告白。

 「彼らはもっと大きなクラブになりたいと思っているし、次のステップに進むべきタイミングなんだと感じました。もちろん、ブンデスリーガで10位にとどまりたいわけではありません。6位、7位、5位、そしてUEFAチャンピオンズリーグ出場と、昨シーズンのような戦いを続けたいですし、それがこれからの数シーズンの大きな目標です」と、SCフライブルクの中長期目標も語った。