日本代表FW南野拓実(27)は、新天地のASモナコで不振に喘いでいる。そんな南野拓実の状態をモナコのフィリップ・クレメント監督が説明した。23日、リーグアン公式サイトが同監督のコメントを伝えている。

 南野拓実は今年6月にリバプールからモナコへ完全移籍したが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦・PSVアイントホーフェン戦の2試合に右サイドハーフで先発起用されると低調なパフォーマンスを露呈。2ndレグでは、フランス紙『レキップ』から10点満点中2点とチーム内ワーストの評価を与えられていた。

 また今月14日のリーグアン第2節・レンヌ戦で出番がなかったものの、20日の第3節・RCランス戦では加入後初めて左サイドハーフで先発出場。リーグアンでのデビューを果たしたが、ほとんど見せ場を作れず55分で途中交代に。フランスメディアから再びチーム内最低評価を与えられている。

 モナコは主力選手のフランス代表MFオーレリアン・チュアメニ(22)をレアル・マドリードへ放出した一方、南野拓実やマリ代表MFモハメド・カマラ(22)、スイス代表FWブレール・エンボロ(25)など複数選手を獲得している。

 しかしCL予選・3回戦での敗退を喫しているほか、リーグアンでも開幕3試合で1勝1分1敗。第3節・RCランス戦では前半に退場者を出したこともあり1-4で敗れているほか、南野拓実ら新加入選手が軒並み振るわなかった。

 クレメント監督は今月29日にパリ・サンジェルマン(PSG)戦を控える中、チームの現状について「あまりにも多くの選手がベストな状態ではなかった。選手個々人を指摘するのはあまりにも簡単すぎる」と説明するとともに、周囲からの批判に反論。

 そして南野拓実については「彼はゴールをまだ決めていないので、自信を失っている」とコメント。リーグアン公式サイトもPSG戦で同選手がベンチスタートになると予想している。