【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド2-1リヴァプール(日本時間8月23日/オールド・トラッフォード)

 イングランド伝統の一戦で生まれたゴールに対する判定が、ファンの間で物議を醸している。オフサイドだったのかどうか。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を確認しても「オンだ」「いやオフだ」と意見が割れるほどギリギリの駆け引きだった。

【映像】賛否が噴出したVAR判定

 サッカー初心者が最も理解できない難解ルールが「オフサイド」だと言われている。これまで選手、監督、サポーター同士が、「オフサイドだ」「いや、オフサイドじゃない」と揉めに揉めてきた歴史もある。現在は、VAR導入により誰の目にも明らかな“白黒”がつくようになった。プレミアリーグでも2019-2020シーズンから採用され、すでにいくつもの“幻のゴール”が生まれてきた。しかし、この日は“幻”にならなかった。

 マンチェスター・Uが1-0でリードして迎えた53分。カウンターから、味方のラストパスに抜け出したイングランド代表・ラッシュフォードがGKと1対1に。このチャンスを冷静なフィニッシュで仕留めて2-0とし、ホームのスタジアムは熱狂に包まれた。

 しかし試合は一時ストップ。ラッシュフォードが抜け出した際にオフサイドがあったとして、VAR確認が行われたのだ。当該シーンの映像が流れると、ABEMAの視聴者も
「オフサイドくせえ」「オフサイドだね」「アウト」と“オフサイド寄り”。解説・福田正博氏も「これは出ていますね」とオフサイドを示唆したが、現地映像は画面下に小さく「ON SIDE」の文字を表示した。オンサイド。つまり、ゴールが認められたということだ。

 これには福田氏も「おぉ、ゴールですね」と驚いた様子。コメント欄でも「え、ゴール?」「あれ、オンなの」「オンなのかコレw」「オフサイドむずすぎ」と困惑ぎみ。「なんのためのビデオやねん」と突っ込むファンもいたほどだ。それくらい微妙すぎるシーンだった。

 試合はその後、リヴァプールが1点を返して2ー1で終了。結果的には、ラッシュフォードの“幻にならなかったゴール”があったことでマンチェスター・Uが勝利。ノースウェスト・ダービーを制し、開幕3試合目にして待望の初白星を挙げた。(ABEMA/プレミアリーグ)