リーグアンのスタッド・ランスに所属する日本代表MF伊東純也が移籍後初ゴールを記録。強豪リヨン相手に、豪快ヘディング弾を決めたのだ。

■初ゴール

 リーグアン第4節、ランスとリヨンの一戦が現地時間8月28日に行われた。今夏、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のヘンクからランスへ移籍した伊東は、2トップの一角として2試合連続のスタメン出場を果たすと、フランスの強豪リヨン相手に先制ゴールを記録する。

 待望の瞬間は、前半24分に訪れた。右の大外でボールを受けた味方DFマキシム・ブシがゴール前に右足インサイドでクロスを供給。巻いた軌道に、ニアで合わせたのが伊東だ。高くジャンプした日本代表はピタリと合わせると、頭を強く振っヘディングシュート。ボールをゴール左側へ叩きつけたのだ。リヨンGKレミ・リウーが一歩も動くことができない完璧なヘディングシュートだった。

 伊東にとってこれがフランス初ゴール。リーグ戦3試合目、2試合連続のスタメン出場で移籍後初ゴールを決めた。このゴールにはSNS上で賞賛の声が挙がっている。

「もうCFのヘッドじゃんコレ」
「打点、そして決めるコース全てが完璧過ぎる]
「ヘディングてイメージなかった」
「そんなプレーできたんかい…」
「すごいなこれ 身体能力高いんだろうな」

 快速で知られる伊東の意外な初ゴールに、驚きの声がやはり多かった。

■初勝利ならず

 日本代表FWのゴールで先制したランスだったが、63分にジオン・ロピが一発レッドで1人少ない状況に。そんな中で伊東はエマニュエル・アグバドゥと67分に交代し、ピッチを去った。しかし、逃げ切ることができず、86分にムサ・デンベレのゴールでリヨンが同点に。試合はこのまま終了し、1−1のドローに終わった。

 開幕から2連敗、前節は引き分けに終わったランス。あと一歩のところで今季初勝利を逃してしまった。そんな中でも初ゴールを決めた伊東。ランスを上位に押し上げるべく、さらに新たな形のゴールを見せることができるだろうか。