【プレミアリーグ】ブライトン1-0リーズ(日本時間8月27日/アメックス・スタジアム)
日本代表・三笘薫が出場した試合が終了し “勝利の笛”を聞いたサポーターは大熱狂。ホームスタジアムには勝利後のBGMが鳴り響く。しかし、試合は終わっていなかった。「わろた」「勘違いw」とファンが突っ込んだこの場面、実は、オフサイドで笛が吹かれただけだった。
サポーターにとって待望のシーンとは、もちろん勝利の瞬間。しかも、三笘薫が所属するブライトンにとっては、開幕から3勝1分けの無敗継続を決める、最高の時間だ。
だから、アディショナルタイムに入ると「早く時計が進んでくれ」と願うもの。しかもスコアは1-0だけに、勝利で「勝ち点3」をつかめるか、失点して「勝ち点1」にとどまるかは、天と地ほどの差に感じてしまう。すなわち、待ち侘びすぎて勘違いするのも仕方がない。
そう、サポーターは勘違いしてしまったのだ。
90分から追加された時間は5分。中継映像に表示されたタイムは「94:53」。ブライトンに加入したばかりのU-21イングランド代表・コルウィルが相手陣内に大きくクリアボールを送り、失点につながる“事故”を起こさせないプレーを選択。相手が先に頭で触れたものの、得点が見込めるような状況ではない。審判が笛を吹き、その瞬間、スタジアムは大歓声に包まれた。
実況はたしかにその瞬間、「オフサイド」と伝えている。
しかし、スタジアムには勝利時に流れるBGMが響き始めている。一方、ピッチの選手たちは全員、副審が上げる旗と主審のジェスチャーでオフサイドを認知し、プレーを続行。ピッチとスタンドには奇妙な乖離が生じていた。これにはABEMAの実況・河村太朗氏も「場内も音楽が流れちゃいましたね」と苦笑いし、コメント欄も「わろた」「勘違いw」と反応したが、一刻も早く試合を終えて歓喜したいサポーターが、審判の笛と試合終了の笛を間違える気持ちはわからなくもない。実況が「まだ終わっていません」と伝え、プレーは再開された。
そして“本当の勝利の笛”が吹かれたのは、その1分後。今度こそ間違いなくブライトンが勝利を手にし、スタジアムも再びの大熱狂。三笘もその瞬間をピッチで迎えた。ブライトンはこれで4戦無敗をキープし、開幕スタートダッシュに成功している。
(ABEMA/プレミアリーグ)