【プレミアリーグ】フルアム2-1ブライトン(日本時間8月31日/クレイヴン・コテージ)
 
  その瞬間、観客、サポーター、視聴者、両チーム選手、そして誰より飛び出した本人が「オフサイド」を確信したに違いない。リプレイで見返しても体2つ分ほど出ていたがレフェリーは笛を吹かない。この状況にファンは「大誤審でワロタ」と総ツッコミした。
 
【映像】世紀の大誤審?これオフサイドじゃないの?

 問題の場面はブライトンが1点を追いかける88分。フルアムのスローインをハーフウェイライン付近で奪いカウンターを開始。前線の元イングランド代表・ウェルベックを起点に攻め込み、右サイドのイングランド人・ランプティがクロスボールを入れた。

 ボックス手前にいたウェルベックは、足を伸ばしてこのボールをトラップしようとするも、無理な体勢だったためコントロールできず。ボールはボックス内に転々と転がっていくと、そこにはドイツ人・ウンダヴの姿が。おそらく本人もオフサイドを確信していたのだろう。だが「笛が鳴るまでプレーする」を忠実に遂行し、GKの肩口を抜くループシュートを放った。

 このボールはポストをたたき、こぼれ球に詰めたウェルベックのシュートも相手の決死のブロックに阻まれた。とはいえ、ウンダヴのポジションはオフサイド。当然、副審のフラッグが上がっていると思われたが、当の本人は何食わぬ顔でCKを指示しているのだ。

 これに激怒したのがフルアムの選手たち。特に身を呈してウェルベックのシュートを防いだアメリカ代表・リームは身振り手振りで怒りを表現。直後のブライトンのCKを防いだところでさらにヒートアップし、アメリカ代表・ロビンソンがこの日の副審の一人、ハツィダキスさんに詰め寄る場面が映し出された。

 直後にリプレイ映像が流れたが、やはりウンダヴの位置はオフサイド。解説を務めた佐藤寿人氏も「間違いなくオフサイド、完全に出ていましたから」とコメント。さらに「得点につながればきちんと見直したでしょう」と自身の考えを口にした。

 さらに大きな盛り上がりとなったのがABEMAのコメント欄。「大誤審でワロタ」「よそ見してたろ」「しょうがないで許されるレベルじゃないw」など辛辣な言葉が並んだ。この日は、主審のブラモールさんが“プレミアデビュー戦”だったこともあり、レフェリングに対しても厳しいリアクションが多いゲームだった。

 なお試合はフルアムがそのまま2-1で勝利し2試合ぶりの白星。この試合に勝利すれば、暫定首位だったブライトンだったが、今季初黒星を喫した。また、三笘薫は63分にエクアドル代表・エストゥピニャンと交代で投入されると、要所で存在感を示したがプレミアリーグ初ゴールを奪うことはできなかった。(ABEMA/プレミアリーグ)