ヨーロッパリーグ・グループA第1節が8日に行われ、アーセナル(イングランド)とFCチューリッヒ(スイス)が対戦した。

 プレミアリーグ開幕から好調を維持しているアーセナルが、ELの初陣に臨む。4日に行われた第6節のマンチェスター・U戦は1-3で敗れたものの、開幕から5連勝で現在プレミアリーグの首位をキープ。舞台をELに移してもリーグ戦での好調さを維持できるか、注目が集まる。

 スターティングメンバーはマンチェスター・U戦から7名を変更。ガブリエウ・マガリャンイス、グラニト・ジャカ、アルベール・サンビ・ロコンガ、ガブリエル・マルティネッリが連勤となった。冨安健洋は今季の公式戦で初のスタメン出場に。マット・ターナー、マルキーニョスがアーセナルでのデビューを飾っている。

冨安健洋

今季のアーセナルで初のスタメン出場となった冨安 [写真]=DeFodi Images via Getty Images

 アーセナルは序盤こそメンバー変更の影響でリズムが出なかったものの、前半途中から完全に試合を支配。16分には自陣深い位置でボールを持ったファビオ・ヴィエイラがスルーパスを供給し、カウンターを発動する。左サイドを駆け上がったエディ・エンケティアがクロスを送ると、ファーサイドに走り込んでいたのはマルキーニョス。右足ダイレクトでネットを揺らし、アーセナルが先手を取った。

 その後もアーセナルが主導権を握ったものの、前半終了間際にはコーナーキックの守備時にエンケティアが相手選手を倒してしまい、FCチューリッヒにPKを献上する。このPKをミルリンド・クリエジウが落ち着いて沈め、同点でハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもアーセナルが攻撃に出る時間が続く。61分にはマルキーニョスが再び躍動。マルティネッリからのパスを右サイドで受けると、左足でクロスボールを送る。ファーサイドで待っていたエンケティアがヘディングシュートを沈め、アーセナルが勝ち越しに成功した。

 その後はブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴーア、オレクサンドル・ジンチェンコ、ガブリエル・ジェズスと、プレミアリーグで主力として活躍している選手たちがピッチへ。ボール保持時のクオリティが上がり、シュートチャンスも増やしたものの、最後まで追加点は奪えず。それでもリードしたままタイムアップを迎え、アーセナルがEL初陣を白星で飾った。

 次節は15日に行われ、アーセナルはホームにPSV(オランダ)を迎える。一方、FCチューリッヒはボデ・グリムト(ノルウェー)と敵地で対戦予定だ。

【スコア】
FCチューリッヒ 1-2 アーセナル

【得点者】
0-1 16分 マルキーニョス(アーセナル)
1-1 44分 ミルリンド・クリエジウ(PK/FCチューリッヒ)
1-2 62分 エディ・エンケティア(アーセナル)

【スターティングメンバー】
アーセナル(3-5-2)
GK:ターナー
DF:冨安、ホールディング、ガブリエウ
MF:マルキーニョス、サンビ・ロコンガ、ジャカ(69分 サカ)、ティアニー(69分 ジンチェンコ)、F・ヴィエイラ(69分 ウーデゴーア)
FW:エンケティア(78分 ジェズス)、マルティネッリ